Born 1975 in Chengdu, Sichuan, China
Lives and works between New York and Beijing

ウェイ・ジャは1975年、四川省西都市に生まれ、1999年、北京の中央美術院版画学科を卒業、現在は四川美術学院で版画学科の教授をつとめる。大学卒業後5年間はリトグラフ制作に打ち込んだが、2004年からアクリルのペインティングに転校した。版画を作ることは作品自体を作ることでなく、その過程であるという認識を持ち、自由な制作を求めてキャンバスに向かった。しかし彼は、そこにも究極の自由は存在しないと知っている。
「フライト・タブー」シリーズでは、「鳥のように空を飛びたい」という人間の普遍的な願望からストーリーが展開しているが、翼を得ることでかなえられた喜びを表しているというより、どこか失望も負わされた姿のように見える。そして、重たいコートのような羽に覆われながら、光を目指して歩いている姿にも見える。このシリーズは「はるかな地、かすんだ森で」というタイトルの展覧会で披露され、森を舞台に人間や動物を描いた中のもの。ウェイ・ジャは、その生き物たちに、時間の経過が伴う可能性の変化を思い描いており、それに伴う恐怖とその克服を暗示している。善し悪しが決定できない中、可能性が時間とともに狭められていったとしても、新たな出会いと展開があるかもしれないし、やはり何も起こらないかもしれないし・・・。重たい羽と眼前に光は、茫漠とした中で未決定のまま何事もなく進み続けるストーリー(とも言えない時間の経過)の象徴なのであろう。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

ARTIST NEWS

LINKS

WORKS IN THE COLLECTION