Born 1969 in Aichi, Japan
Lives and works in Japan

川島秀明は、1969年愛知県に生まれ、1991年東京造形大学を卒業した後、1995年から2年間、比叡山延暦寺で天台宗の修行を経験、2000年頃には、名古屋で創作活動を再開、有馬かおるが運営していたART DRUG CENTERで、草薙凛という名で仏像やお釈迦様のようなキャラクターによるイラストやオブジェを発表していた。現在東京を拠点に活動、小山登美夫ギャラリーで定期的に個展を開催し、海外にも精力的に発表の場を広げている。
川島の作品に描かれる顔には、キャラクターとしての人物像のように簡略化した表現が見受けられるが、その中で瞳だけが強烈な印象を与える。本作《結末》のように、モノトーンの背景に吸い込まれそうな淡く簡略化された顔の表現。純粋無垢な幼い人物像から、霊的な表現へと至り、顔だけが空中にふわりと浮かんで、長い髪の毛をなびかせて、妖気を漂わせているようだ。そこに川島は自分自身を投影していたと言う。そうした簡略化した表現と対照的に、精緻に描かれた瞳がこちらを見返す。その瞳は、ガラス玉のような無機質な印象を与えながらも、感情豊かで多弁に訴えかけてきて、他人を魅入る。
近年、川島は、自己さえも投影できるような抽象的な人物像から離れ、描かれている人物それぞれの個性を反映するような具体性が与えられた。自意識から解放され、他者へと関心が向かう一方で、2008年の出品作と共通するような、複雑な感情を訴えてくる瞳は変わらずに描かれている。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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