Born 1977 in Los Angeles, CA, USA
Lives and works in New York and Beijing

ケヒンディ・ウィリーは肖像画の歴史の中に自らの作品を位置づける。レイノズ・ゲインズボロ、ティツィアーノ、アングル、そのほか多くの肖像画の巨匠たちの現代の血脈として、伝統的な絵画様式を黒人の若者たちの再現描写に転用してみせる。ウィリーは町で見かけた若い男性の写真、近年ではもっぱらハーレムの125thストリートの黒人男性をモデルとしている。モデルは普段着であるヒップ・ホップ・ファッションでポーズをとる。そのポーズはティツィアーノやティエポロといったルネサンスの巨匠たちが描いた肖像画のモデルと同じような、精神的な悟りを得た聖なる印象を感じさせるポーズである。さらにロココ装飾やイスラム建築を連想させる華やかで荘厳な装飾は、モデルをまるで歴史上の英雄か権力者のように振る舞わせる。ウィリーは「歴史」「富」「権力」「地位」といった肖像画が可視化してきた慣習を、都会の町から切り取られた黒人男性にあてはめる。(GLOBAL NEW ART TAGUCHI  ART COLLECTION #01」2010, 美術出版社, pg 312より)

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