Born 1972 in Pasadena, California, USA
Lives in Queens and works in Brooklyn, New York

マリーナ・カポスは、1972年カリフォルニアで生まれ、1995年カリフォルニア芸術大学を卒業し、1997年イエール大学総合学術大学院を修了、現在はニューヨーク、ブルックリンを拠点に制作活動をしている。
彼女は、ステンシルを使い、カッターナイフによる明確な輪郭線と、鮮明な色面を生み出すことで、グラフィックな画面の絵画作品を制作する。ステンシルの切断に必要な、定規による直線や曲線もそれら輪郭線の中に含まれるため、一方では無機質でクールな印象を与え、鑑賞者に距離を感じさせかねないが、描かれる対象は、知人や出会った人々、身の回りの風景、あるいはどこか身近な物となったイメージとなるため、親近感が保たれているという、絶妙な距離関係を与えてくれる。彼女は、東京ワンダーサイトの滞在プログラムによって日本で制作していた際に、築地から強いインスピレーションを得ており、作品からは伝統と現代性の融合から生まれる独特の活気があらわれている。また、彼女は「肖像画と仮面をつける行為」に関心を持っており、日本文化がもつ「建前」という「仮面をつけることで保たれている文化」に着目している。こうした東京滞在後の展開として、アメリカ大統領選を含む選挙パレードのイメージを、古代ギリシアの図像を思わせる構図で描いたシリーズ「Politicus」や、葛飾北斎の木版画《蛸と海女》の影響された作品もある、「のぞきショー」を意味するシリーズ「peep show」がある。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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