Naofumi Maruyama | 丸山 直文

まるやま なおふみ
1964年新潟生まれ
現在東京を拠点に活動

「絵画の終焉」した時代に芸術を学んだ丸山は当初コンセプチュアル・アートへ関心がむいていたが、思考優先の制作方法に違和感を感じ、思考と創造が同時に相互関係を持って進んでいく、現象学的なペインティングの手法に行き着いた。それが素のキャンバスに絵具を染み込ませていくステイニング技法だ。(中略) 丸山の描く、濃淡とにじみからなる有機的で不定形なフォルムは、手の運動に従い自己の内部世界を即興的、即時的に表したものである。(「GLOBAL NEW ART TAGUCHI ART COLLECTION #01」2010, 美術出版社, pg 277より)

丸山直文は、常にステイニング(滲みやぼやかしによって描く技法)と向き合い制作しています。以前まではコットンキャ ンバスを、映像が投影されるスクリーンとして捉えていたならば、現在は(2013年)水たまりのように捉えていると言います。風が吹けば水面は揺らぎ、 雨の日にはたっぷりの水を蓄え、晴れの日が続けば消えゆく水たまり。スクリーンとは違い、支持体ですら外界との関わりによって形を変える とき、画家は頭の中で思い描く絵画を現実に構築することができるのでしょうか。(ShugoArts, Tokyo)

ShugoArts

リバー I

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