Born 1945 in Salt Lake City UT, USA
Lives and works in Los Angeles CA

ポール・マッカーシーは1945年ユタ州ソルトレイクシティで生まれ、サンフランシスコ・アート・インスティテュートで絵画を学び、南カルフォルニア大学でフィルムを学んで、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。
70年代以降、絵具だけでなく、ケチャップやマヨネーズ、あるいは体液などを頭や体になすり付け、性交や排泄、暴力といったタブーとされるテーマに果敢に取り組んだパフォーマンスやビデオ作品を発表するようになる。漫画やディズニーのキャラクター、ハリウッド映画、スーパーマーケットなど、アメリカの消費文化の表象を流用し、幼稚なイメージと混沌としたグロテスクな展開を押し出してきた。
本作《ペインター》では、マッカーシーにとっての画家像が表現されている。美術史上、画家たちは天才として崇められがちであり、その作品は、彼らの生涯や体験が反映するものとして、丁寧な解釈が施され、美術評論においてもお決まりの美辞麗句が捧げられてきた。しかしマッカーシーの周囲にいた抽象表現主義の画家は、彼の目にはそう映らなかった。マッカーシー自らが、病院で着るような服をまとい、金髪のカツラ、大きな鼻をつけ、道化かアルコール中毒患者かのような画家の役を演じた。画家の制作風景も、ギャラリストやコレクターとの関係も、彼の批判的な眼差しには、幼稚な戯れにしか映らず、ビジネスライクに事の進むその背後にある混沌とした世界が映し出されている。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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