Born 1980 in Montalban, Philippines
Lives and works in Bulacan, Philippines

ロデル・タパヤは1980年フィリピンのリサール州モンタルバン(現ロドリゲス)に生まれる。フィリピン大学美術学校で学び、2001年ノキア・アート・アワード(アジア太平洋地域)でグランプリを獲得、ヘルシンキ美術デザイン大学に留学の機会を得て、さらにニューヨークのパーソン・デザイン学校でも学び、2011年にはシンガポールのシグネチャー・アート・プライズでグランプリを受賞、現在では、フィリピンのルソン島中部のブラカンを拠点に活動している。
タパヤの作品は、フィリピンに伝わる民間伝承をモチーフにしたものが多い。本作も天空界の一場面が描かれていて、現世は右下に切り離されて描き加えられている。フローラ(植物相)とファウナ(動物相)の神殿、葡萄の木の門、孤島のような場景に浮かぶ神秘のラグーン。そこに空から地上へとおりる神ルマウィグ、人類を創造するために皮膚を脱ぎ捨て表面の赤くなったメル、虹の上を傲慢にも馬で駆ける王バトハラ、雲のボートに乗っている長老のラオンと、鳥になったマナウル。神話の一場面を描くというより、神話世界とその登場人物たちを集めた作品になっている。西洋の巨匠たちの絵画のように、場面は神々の世界だが、熱帯植物とそれでできた家が描かれ、フィリピンの風土を作品に盛り込んでいる。植民地時代の近代化以前に存在し、現代文明のそこかしこに染み付いている神話世界が姿をあらわす。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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