Born 1973 in Tokyo, Japan
Lives and works in Tokyo

青山悟は1973年東京生まれ。機械の中でも古くから存在する工業用ミシンによって、青山は「現代」の「美術」を生み出す。彼は、気になった写真や広告イメージを収集しておき、それを元にして、実物と見紛うほどの精密さで再現する。彼は近年、反射する糸によって刺繍を行い、照明によるインスタレーションの展開を見せている。元となるイメージは、これまで風景や身近にあるモチーフが多かったが、近年では、平和活動の写真や反原発のチラシなど社会運動に関するイメージが参照される。公開制作で用いたプログラムのタイトルを「レイバーズ・ラボ(労働者の研究室)」として、刺繍による制作が芸術活動であると同時に、ミシンが本来担っていた「針仕事」としての側面を強調し、そこで、反射する糸による輝かしい栄光のイメージを浮き上がらせる。また最近の個展「世界を縫う」では、蓄光薬品をしみ込ませた糸によって世界地図を縫い、作品を暗がりで見ると、人為的に引かれた国境線が浮き出るようになっている。
《About Painting》では、文字通り「絵画について」の考察がなされており、画家たちの作品を刺繍によって再現して、社会的/個人的を横軸に、急進的/保守的を縦軸に据えた壁面に配置する。そこには、どれほど抽象化した絵画に対しても、緻密な刺繍による再現が施される。芸術ジャンルを超えて、絵画制作から刺繍という労働で捉え直すことで、巨匠の絵画さえも見晴るかそうとしている。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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