Born 1959 in Aomori, Japan
Lives and works in Tochigi, Japan

奈良美智は1959年青森の弘前に生まれ、1987年愛知県立芸術大学修士課程修了の後、ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに進学、修了後、制作拠点をケルンに置き、子どもや動物をモチーフとした絵画、ドローイング、立体作品、インスタレーションで高い評価を得る。奈良は、大胆なデフォルメを効かせ、有機的な線を用い、淡く繊細に重ねられた深みのある新鮮な色彩で描き上げる。具象とデフォルメにより、現実と空想の世界を行き来するような越境する感覚を与え、さらに、弱さの裏返しとして、子ども特有のしたたかさを表現することによって、見る者に幼少期の感覚を呼び起こさせる。こうして奈良は、デフォルメによるストレートな具象表現によっても、十分に内面世界を表現しうることを証明してみせた。これは、現代美術における具象絵画の地位が周辺的だった1990年代の半ばにおいて、画期的な出来事であった。2000年より活動拠点を日本に移した後も国内外で多数の展覧会を開催し、精力的な制作活動を続けている。その表現手段は絵画、プロダクトデザイン、CDジャケットなど、様々なメディアにわたる。また、2003年のクリエイティブ・ユニット“graf”とのコラボレーションを機に、奈良の関心は作品それ自体を超え、空間づくりや制作を通じたコミュニケーションに向かうようになった。奈良の人気は、具象表現の地位の確立とともに、現代美術における日本人作家の国際的評価の向上にも寄与している。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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