海外アートマーケットNews Picks!!:2022年6月後半

■海外アートニュース

ブルックリン美術館が2019年にフランシス・ベーコンの「教皇」1958年作の絵画を660万ドル(約8億6,000万円)でヘリー・ネーマッドに売却。ネーマッドは今年のアートバーゼルでその2倍以上の1500万ドル(約20億円)で販売していた。(最終的な販売価格は明らかにされず)(artnet)
https://news.artnet.com/art-world/francis-bacon-pope-2130580

「まるで昔の様だ」。アートバーゼル開幕とともに数十億円の売り上げと世界中のコレクターが押し寄せた。マーケットは好調で、1億円以上の作品はどんどん売れていった。(artnet)
https://news.artnet.com/market/its-just-like-the-old-days-art-basel-opens-2022-2130511

スイスのトップコレクター、ジャン=クロード・ガンドゥールが、古代美術の購入に際し密輸組織に来歴などを騙されスイスで刑事告訴状を提出した。「この事件で市場が浄化されることを願っている。そうすれば我々は息を吹き返すことができるだろう。」ルーブル美術館も巻き込んだ事件。(artnet)
https://news.artnet.com/art-world/swiss-collector-antiquities-smuggling-ring-louvre-director-its-frightening-2130186

村上隆、「大変申し訳ない」とNFTの価格急落に伴い、Twitterで暗号投資家に謝罪。 村上隆氏のプロジェクトは、暗号経済の揺り戻しの中で苦境に立たされています。(artnet)
https://news.artnet.com/market/takashi-murakami-nft-collapse-2131025

昨年マサチューセッツのオークションハウスで250ドル(約3万円)で落札されたオールドマスターの作家Jan Lievens(ヤン・リーベンス)のドローイングが、TEFAF Maastricht で140万ドル(約1億8,000万円)で販売される。オランダで最も愛されている版画の原画は、1888年以来、行方不明になっていました。(artnet)
https://news.artnet.com/market/jan-lievens-discovery-tefaf-2130975

アートワールドが5年に1度ドイツの小さな都市でドクメンタを開催し、多くの人を集める理由(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/what-is-documenta-why-is-it-important-1234631856/

人気アーティスト、ダニエル・アーシャムが独自のブランドを立ち上げる。ポップカルチャーのアイコンを考古学的な遺物に変化させることで知られるスターアーティストは、ディオール、リモワ、ティファニー、アディダス、ユニクロなどとこれまで大々的にコラボレーションを発表してきた。現在、彼は独自のレーベル、Objects IV Lifeを立ち上げている。(The Business of Fashion)
https://www.businessoffashion.com/articles/entrepreneurship/daniel-arsham-fashions-go-to-artist-launches-his-own-fashion-brand/

ティファニーの過去185年の最も壮観な作品がロンドンで展示。サーチギャラリーでの全く新しい展示会は、ジュエリーハウスの革新性と創造性の歴史をたどる。(Galerie Magazine)
https://galeriemagazine.com/tiffany-co-saatchi-gallery/

強力なプレーヤーが暗号通貨の疑念を和らげようとする中、ニューヨーク最大のNFTイベントが複雑なスタートをした(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/nft-nyc-conference-2022-1234632440

なぜ Twitter がアーティストのポートフォリオとして最適なのか。確かにTwitterはテキストベースのプラットフォームとして知られているが、ビジュアルアーティストが作品を共有するのに役立つ、いくつかの他に類を見ない機能とツールがある。(WIRED)
https://www.wired.com/story/why-twitter-perfect-artists-portfolio/

デザイナー、ユベール・ド・ジバンシーの多彩な個人コレクションが、クリスティーズ・フランスで8,600万ドル(約110億円)という破格の値段で落札された。 作品は、クチュリエのパリの住居 ”Hôtel d'Orrouer” と、ロワール渓谷のシャトー “Manoir du Jonchet” のもので、ディエゴ・ジャコメッティが玄関のノッカーをデザインしたものなど(artnet)
https://news.artnet.com/market/hubert-de-givenchy-auction-86-million-2131494

アートバーゼルの出品はお金持ちだけのものではない。あらゆる価格帯の注目すべき5つの作品を紹介。1億円以下の作品も多く紹介・売却された。Yee I-Lann の作品は約2,600万円など(artnet)
https://news.artnet.com/market/5-works-sold-at-different-price-points-at-art-basel-basel-2130526


著者

大胡 玄 (おおご げん)

大学卒業後
1998年 コーンズアンドカンパニーリミテッド
2004年 ニューヨーク大学教育学部スタジオアーツ写真専攻 修士課程修了
2004年 クリスティーズ(NY) 日本・韓国美術部門
2007年 クリスティーズ ジャパン
アジア現代アート及び NY・Londonのコンテンポラリーアート
個人コレクターを中心に美術品全般の出品/落札に携わる
2019年 株式会社アマナ ARTshelfプロジェクト
2021年 大胡アートアドバイザリー合同会社 設立