1981年イラク、バグダッド生まれ。
現在アメリカ、ロサンゼルスを拠点に活動。

ハイヴ・カラマンはイラクに生まれ、11歳のときに第一次湾岸戦争のため難民となりスウェーデンに移住。その後イタリアで美術を学び、さらにアメリカへと移住。現在はロサンゼルスを拠点に活動を行う。

彼女の作品は移民問題や宗教(主にイスラム教)、フェミニズムなど、自身に関連する政治的問題を扱うと同時に、そのような人々のリアルとそれをまなざす白人や男性といった権力の間に存在する認識の差にも言及する。カラマンの作品では主に女性がモチーフとして描かれているが、複数人で儀式のような何かを行う様子や、性的な行為を暗示するポーズで描かれる彼女たちは、中東の人々に対する白人文化の植え付けに対する集団的な記憶、あるいはカラマン自身の植民地主義の伝統やヨーロッパの理想に対する挑戦の姿勢として描かれる。中世中東の細密画やルネッサンス、さらには日本の墨絵から影響を受けた彼女の作品で描かれる女性は、どこかの国かわからない不思議でエキゾチックな雰囲気を感じさせる一方、無表情で鑑賞者をじっと見つめるまなざしは私たちに何かを強く訴えているようにも感じられる。

(解説 & 翻訳:岩田 智哉)

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