Born 1977 in London, UK
Lives and works in London

1977年、イギリス、ロンドンに生まれる。ガーナ出身の両親のもとロンドンで育ち、ロンドン大学のセントラル・セント・マーティン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン、ファルマス・カレッジ・オブ・アートに学んだ後、2003年に、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで修士号取得。2010年に初個展をロンドンで開催、以後、世界各国で個展やグループ展に出品。2013年、イギリスの権威ある賞であるターナー賞の最終選考に残った。
イアドム=ボアキエは一貫して肖像を描く。緑、灰、黒、茶など暗く抑えた色彩を背景に、多くはひとりの人物を、時には複数を、すばやく自在な筆さばきで描く。その作風は、ゴヤやマネ、ドガといった巨匠たちの肖像画への親和を思わせる部分がある。一方で、彼女の肖像を特徴付けるのは、すべてアフリカ系の人物で、具体的なモデルを持たないという点だ。イメージの源泉は、断片的な記憶、美術史、文学などであり、「地下鉄の中で偶然目にした、本のページを繰る女の人の手首だったり、雑誌で見た海辺の風景だったり、そんなイメージをもとに後で描く」という。そしてアフリカ系の人物のみを描くことについては「だって私は白人じゃないから」と語る。西洋の歴史において、非白人は白人の周縁に位置づけられ、視覚的表現においても、個別の存在としてよりは、その人種や民族を示す集団的なイメージとして表現されてきた。イアドム=ボアキエは、アフリカ系の人物を、特定の時間、場所、状況に限定されない肖像として描くことで、アフリカ系の人物をモチーフとした表象の歴史にくみしない、独自の道を切り開いている(井内佳津恵 「球体のパレット」展カタログより)

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