告知−森(New York 2012)

©Yuken Teruya

Yuken Teruya | 照屋 勇賢
告知−森(New York 2012)
2014
Paper bag, glue
15 x 27.5 x 9.5 cm

1973年沖縄県生まれの照屋は、私たちが気付かずに接している日常生活の問題を、鮮やかな世界観で作品化します。お店の紙袋に細かな切り込みを入れ、紙袋の中に木を作り出す、本作は照屋の代表作「告知―森」シリーズの1つです。ハイブランドであろうと日常品であろうと、日々大量に消費されていく紙の原料である木の記憶を呼び起こし、再生しようと試みた作品です。

袋の中を覗き込むと、1本の木が光に焦がれるように静かに立っています。切り口から光が差し込み、落ちた影がまるで本物の木漏れ日のようで、幻惑的な雰囲気を感じさせます。

しかし視点を変えてみると、紙と木の関係、大量消費社会や森林破壊という環境問題が浮かび上がり、森林伐採によって残された一本の寂しげな木のようにも見えてこないでしょうか。静かでありながらも重量感のあるメッセージが私たちの心を惹きつけます。

(解説:千田 マミ / 翻訳:梶田 唯)