無題 #4

Keith Haring artwork © Keith Haring Foundation

Keith Haring | キース・ヘリング
無題 #4
1988
油彩 / キャンバス
152.0 x 152.0 cm

キース・へリングは1980年代グラフィティーアートで絶大な人気と市民権を獲得したアメリカを代表するアーティストです。

グラフィティはストリートアートとも呼ばれ、その始まりは1960年代後半にニューヨークの街の壁や地下鉄など公共の場にスプレーやフェルトペンによる落書きであったとされています。所有者の許可を得ることなく描くことは犯罪行為であり、警察に見つかれば器物損壊の罪に問われ、逮捕されるリスクが大きい。犯罪行為であるが故に、警察の目を盗んで素早く描く必要があります。更にはそのイメージが後に「ダサい」とされると、他のグラフィティーアーティストに消され上書きされてしまうので、クールで印象的そして強いイメージであることが求められます。

ニューヨークの路上で日々繰り広げられた80年代に世界的に流行したブレイクダンスのダンスバトルと同様に、作品(画像や文字)による「ストリートファイト」だったのです。
その中で、シンプルな人型デザインと差別問題や社会的なメッセージ性の強い作品生み出し、昨今話題になっているLGBTQの生き方や当時のエイズ問題を、自らの人生を通して扱い作品としたヘリングが、80年代のニューヨークのストリートシーンを描いた作品です。
(解説:塩原 将志 / 翻訳:辻 愛麻)