夢遊病者

Artwork © Marc Handelman

Marc Handelman | マーク・ハンデルマン
夢遊病者
2006
油彩 / キャンバス
243.5 x 243.5 cm

マーク・ハンデルマンはアメリカ出身のアーティストで、ペインティングやインスタレーション、そしてアーティストブックといった表現手法を通して、風景画というジャンルの「その後」を探究しています。企業広告や政治的なブランディングなど、アメリカ風景画の伝統的な表現がいかに現代の視覚文化に色濃く残っているかを分析することで、美学がどのように倫理的な問題と結びつけられうるかについて、自身の視覚表現を通して探っています。

作家本人が光を描いたと語る《夢遊病者》と題された本作は、同心円状に配置されたシアンとバイオレットのダイヤモンドが、中心部分の黒からゆるやかなグラデーションを描きながら放射状に広がり、周縁にかけて徐々に色が薄くなっています。こうした色彩の配置は、コンピューターの電源が消えるときに画面が自らに吸い込まれてくさまを思い起こさせます。

(解説 & 翻訳:岩田 智哉)