海外アートマーケットNews Picks!!：2022年6月前半
■海外アートニュース
1972年黒川紀章の建築により建設された中銀カプセルタワービルが解体され、140のカプセルは世界の様々な美術館へ収蔵されることに。（The Associated Press）
https://apnews.com/article/japan-tokyo-kisho-kurokawa-9fed345586eda8ed883af0f40fc8909d
メガギャラリーの Hauser＆Wirth はパリへ最初の支店を開設。パリはアートマーケットの中でも成長を続ける都市の一つ。これで Hauser＆Wirth は世界で14ヶ所の展示スペースを持つことに（artnet）
https://news.artnet.com/market/hauser-wirth-new-paris-gallery-2124004
オーランド美術館に展示されているバスキアの作品とされる25点の絵画について、FBI が真贋について調査を開始した。この作品群は2012年にロサンゼルスの保管スペースで発見された。以前はバスキアの鑑定委員会が存在したが2012年に休止している（ARTnews）
https://www.artnews.com/art-news/news/fbi-investigation-art-crime-basquiat-orlando-museum-of-art-1234630376
セシリー・ブラウンがミュンヘンのモダン・ピナコテーク美術館で近年制作された新作作品を発表（ArtDaily）
https://artdaily.cc/news/146886/Cecily-Brown-presents-newly-created-works-alongside-individual-paintings-from-recent-years-in-Munich
Frieze Los Angeles は2023年に新会場へ移転、サンタモニカ空港の飛行場中央へ。会期は2023年2月16日から19日予定。このスペース拡張で、100以上のギャラリーが参加可能になり、様々なプログラムやコラボレーションを企画する（artnet）
https://news.artnet.com/market/frieze-los-angeles-2023-airport-2124344
グッゲンハイムは LG グッゲンハイム アート＆テクノロジー イニシアチブを発表し、デジタルアート＆テクノロジーに大規模な投資する（ARTnews）
https://www.artnews.com/art-news/news/the-guggenheim-is-making-a-major-investment-in-digital-art-and-technology-1234630648
ティファニーの名作を集めたプライベートコレクションが、クリスティーズでオークションに出品。オークションは6月10日。堀内武雄氏監修「ルイ・C・ティファニー庭園美術館コレクション」、ティファニーの画期的なキャリアの全側面を網羅する歴史的な作品群（Galerie Magazine）
https://galeriemagazine.com/tiffany-christies-auction/
ルーヴル美術館は、前館長を巻き込んだ古代美術品密輸事件で民事裁判を起こす方針。ルーヴル・アブダビは詐欺と資金洗浄が絡んだ古代美術品をエジプトから購入したとする。ルーヴル美術館はアブダビとのパートナーシップを堅持する意向（artnet）
https://news.artnet.com/art-world/louvre-legal-action-martinez-2123831
クリプトプラットフォーム TRON 創設者、昨年ジャコメティの作品を約100億円で落札した Justin Sun が語る「NTFは我々の世代の芸術である」YouTube（Sotheby’s)
https://www.youtube.com/watch?v=zOglasYLqFc&t=6s
71歳の英国人アントニー・ゴームリーはイギリスのEU離脱の”悲劇”によりドイツ国籍を取得しドイツ市民となった。母親がドイツ人の彼としては欧州を分断する判断に憤りを感じている（The Guardian）
https://www.theguardian.com/artanddesign/2022/jun/04/antony-gormley-to-become-german-citizen-due-to-tragedy-of-brexit
アートマーケットは今、どれほど若者の心をつかんでいるのか？弱冠10歳の Andres Valencia の作品はアートバーゼル マイアミで売り切れ。フィリップス香港のオークションに約$50,000前後で出品される。売上の一部はチャリティーへ寄付される。（artnet）
https://news.artnet.com/market/10-year-old-andres-valencia-auction-debut-2129212
長年名前を出さずにいたオーストリアのコレクターが、ウィーンで待望のプライベートミュージアムを開館。コレクターは Heidi Goess-Horten 。百貨店経営で財を成した Helmut Heidi の未亡人。（artnews）
https://www.artnews.com/art-news/news/heidi-horten-collection-vienna-museum-opening-1234631462/
写真で見る：ベストオブアートバーゼルアンリミテッド2022（ハードウェアで作られた絵画から、店で見つけたもの、輸送用コンテナに向けられた彫刻まで）（artnet）
https://news.artnet.com/market/in-pictures-see-the-best-of-art-basel-unlimited-2022
サザビーズ印象派・近代部門長、ブルック・ランプリーがサザビーズの次世代の強力な牽引者となった経緯（artnet）
https://news.artnet.com/art-world/brooke-lampley-sothebys-next-generation-2127163
ウクライナの事業家・コレクターであるヴィクトル・ピンチュークは自身が所有するジェフ・クーンズのバルーン彫刻をオークションに出品する。作品は約13億円以上の結果を予想。売上金は戦争で負傷したウクライナ人の補装具を提供するために使われる。（artnet）
https://news.artnet.com/market/victor-pinchuk-jeff-koons-christies-sale-2126587
アートコンサルタント Lisa Schiff が語る現在のアートマーケットについて。「もう誰も絵画を見ているのではなく、マーケットで上がることを期待したメタバース内の”イメージ”を見ているようだ」と。（同感です）（YouTube）
https://www.youtube.com/watch?v=4whH71o49jM&t=291s
今週バーゼルへ行けなかった方へ。アートバーゼルの展示会場の動画。（VernissageTV）
https://vernissage.tv/2022/06/16/art-basel-2022/
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■海外アートフェア情報
TEFAF マーストリヒト 6月24日（VIPプレビュー）、25日 – 30日（一般公開）
https://www.tefaf.com/fairs/tefaf-maastricht
■海外アートオークション情報
6月21日 フィリップス 香港 コンテンポラリーアート&デザイン デイセール
https://www.phillips.com/auctions/auction/HK010222
6月22日 フィリップス 香港 コンテンポラリーアート イブニングセール
https://www.phillips.com/auctions/auction/HK010122
6月28日 クリスティーズ ロンドン 20世紀・21世紀 イブニングセール
https://www.christies.com/en/auction/20th-21st-century-london-evening-sale-29448/
6月29日 クリスティーズ パリ コンテンポラリーアート デイセール
https://www.christies.com/en/auction/post-war-and-contemporary-art-day-sale-paris-29684/
6月29日 サザビーズ ロンドン モダン＆コンテンポラリーアート イブニングセール
https://www.sothebys.com/en/digital-catalogues/modern-contemporary-evening-auction
6月29日 フィリップス ロンドン 20世紀＆コンテンポラリーアート デイセール
https://www.phillips.com/auctions/auction/UK010522
6月30日 フィリップス ロンドン 20世紀＆コンテンポラリーアート イブニングセール
https://www.phillips.com/auctions/auction/UK010422
6月30日 サザビーズ ロンドン モダン＆コンテンポラリーアート デイセール
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2022/modern-contemporary-day-auction
著者
大胡 玄 （おおご げん）
大学卒業後
1998年 コーンズアンドカンパニーリミテッド
2004年 ニューヨーク大学教育学部スタジオアーツ写真専攻 修士課程修了
2004年 クリスティーズ（NY） 日本・韓国美術部門
2007年 クリスティーズ ジャパン
アジア現代アート及び NY・Londonのコンテンポラリーアート
個人コレクターを中心に美術品全般の出品／落札に携わる
2019年 株式会社アマナ ARTshelfプロジェクト
2021年 大胡アートアドバイザリー合同会社 設立
