海外アートマーケットNews Picks!!:2022年7月後半
■海外アートニュース
米国美術品倉庫会社 UOVOはアートファイナンス事業を開始する。作品価格帯は$1mー25m。UOVOは最近サンフランシスコやダラスなどにも施設を拡張している(UOVO)
https://uovo.art/news_articles/announcing-uovo-art-finance/
ウクライナのピンチュクアートセンターは、キーウでロシアとの戦争の人的コストをテーマにした写真展示でセンターを再開した(The Art Newspaper)
https://www.theartnewspaper.com/2022/07/21/pinchukartcentre-reopens-in-kyiv-with-exhibition-of-photographs-documenting-cost-of-war-with-russia
ダミアン・ハーストのNFT通貨保有者は1週間以内に現物アート作品と交換請求することができる。総計10,000NFTを交換可能だが、期限まで残り1週間を残して交換されたのは2,459NFTほど。(NFTevening)
https://nftevening.com/damien-hirst-the-currency-nft-holders-have-1-week-to-claim-art/
世界有名な建築家によって設計された7つの最も素晴らしいプール(Architectural Digest)
https://www.architecturaldigest.com/story/most-incredible-pools-designed-famous-architects
韓国・仁川空港は世界の著名美術館から作品を貸出展示する試み(現在検討のみ)、また2026年までにコレクターや美術館のための保税倉庫運営など計画が進行中(The Korea Herald)
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20220726000558
グッゲンハイム美術館が10月21日に開館する「アレックス・カッツ:ギャザリング」を発表。アレックス・カッツの80年間の回顧展では、絵の具での視覚の即時性を捉えた肖像画、社交シーン、風景を取り上げ、200点にも及ぶ作品を展示予定(Guggenheim Museum Press Release)
https://www.guggenheim.org/press-release/guggenheim-museum-presents-alex-katz-gathering
ラトビアのNFTアーティストは、マネーロンダリング調査の最中に彼のNFTアート作品での売上$8,890,000を押収された。保守的な銀行には、まだまだNFTの仕組みが浸透しておらずマネロンの疑いと扱われた(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/ilja-borisovs-shvembldr-nft-artist-millions-seized-latvia-investigation-1234635164
「アート・精神性・侘び寂びの哲学」に関するアクセル・ヴェルヴォールト(Axel Vervoordt)は香港での最近の具体美術展の最後に、芸術と精神性が切り離せない理由を語る。アクセルは有名な世界的に有名なインテリアデザイナー(Tatler Asia)
https://www.tatlerasia.com/culture/arts/living-wabi-savvy-with-axel-vervoordt
サザビーズが15年ぶりにシンガポールでオークションを開催を発表。8月28日に。東南アジアからの購入需要が増えたため。(Bloomberg)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-07-22/sotheby-s-to-hold-first-singapore-auction-after-15-years
サンフランシスコ アート インスティテュートは151年の歴史に幕。コロナ禍で経営難に陥っていた結果の決断(Artforum)
https://www.artforum.com/news/san-francisco-art-institute-to-close-after-151-years-88820
クリスティーズは、アートに影響を与えるテクノロジー企業をターゲットにしたベンチャーファンドを立ち上げた。アートマーケットとテクノロジーは今後ますます共存していくという判断。しかしNFTの世界では、プラットフォームの一つである Open Sea が社員の20%の解雇を発表したり、それ以外のクリプト関連の新興企業の多くが6月にある程度の解雇を発表している現状もある。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/christies-venture-fund-art-tech-companies-1234634644/
■海外アートフェア情報
フリーズ ソウル 9月1日(VIP)2日 − 5日(一般公開)
https://www.frieze.com/fairs/frieze-seoul
Kiaf ソウル 9月2日(VIP)&3日 - 6日(一般公開)
https://kiaf.org
著者
大胡 玄 (おおご げん)
大学卒業後
1998年 コーンズアンドカンパニーリミテッド
2004年 ニューヨーク大学教育学部スタジオアーツ写真専攻 修士課程修了
2004年 クリスティーズ(NY) 日本・韓国美術部門
2007年 クリスティーズ ジャパン
アジア現代アート及び NY・Londonのコンテンポラリーアート
個人コレクターを中心に美術品全般の出品/落札に携わる
2019年 株式会社アマナ ARTshelfプロジェクト
2021年 大胡アートアドバイザリー合同会社 設立