海外アートマーケットNews Picks!!:2023年9月前半
■海外アートニュース
フリーズ ソウルが9月6日に開幕。今年は第1回ソウルアートウィークと同時開催され、世界中から100以上のギャラリーが参加、そのうち約5分の1が韓国のものだった。参加ギャラリーは世界的なアートフェアではおなじみのおなじみの名前が並んだが、日本のギャラリーが昨年よりも増えたのも特色すべき点だ。本記事では注目ブース10選を紹介する。(ARTnews)
https://www.artnews.com/list/art-news/market/frieze-seoul-2023-best-booths-1234678702/pace-gallery-3
この秋必見!米国外の美術館展覧会25選
今年は主要なビエンナーレが開催されなかったことにより、国際美術館での大規模な回顧展などが行われている。この秋もこの傾向は世界中で続き、ピカソの没後50周年の企画や、マリーナ・アブラモヴィッチ、KAWS、マリソルなどの企画が予定されている。(ARTnews)
https://www.artnews.com/list/art-news/news/museum-shows-to-see-fall-2023-international-1234678146
米国で最も注目を集めるアートフェア、アートバーゼル・マイアミビーチは、2023年に出展するギャラリーを発表した。デイヴィッド・ツヴィルナー、ガゴシアン、ハウザー&ワース、ペースギャラリーの4つの巨大ギャラリーや、パリのギャラリー・ミンスキー、ニューヨークのオルトゥザール・プロジェクト、サンフランシスコのワインスタイン・ギャラリーなどの初参加者を含む277社が参加する。 フェアは12月6日のVIPデーで開幕し12月10日まで開催される予定だ。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/art-basel-miami-beach-2023-exhibitor-list-1234679327/
ペースギャラリーのマーク・グリムチャーがアジアのアートシーンを語る:ペースギャラリーにとって金額ベースで2番目に大きな市場となった、急速に発展するソウルの美術市場。再び活性化してきる東京に来年東京に新しいギャラリーをオープンすると正式に発表したことなどについて語った。(The Japan Times)
https://www.japantimes.co.jp/culture/2023/09/11/art/pace-gallery-ceo-asia-art-market/
NYにあるバスキアの旧スタジオで、ロベルト・パラシオという名のアーティストがグラフィティを白塗りしたことが話題となっている。この建物はアンジェリーナ・ジョリーが8年の賃貸借契約を結んだことでも知られており、その数日後、パラシオは建物のファサードに貼られた何層ものステッカーや小麦粉をペースト状にしたアートを剥がし、アートを剥がす自身の姿を「ロバート・ラウシェンバーグによる『消去されたデ・クーニング』(1953年)を再利用して再考することにした」としてインスタグラムに投稿していた。彼の行動は、シーン内でより確立されたアーティストたちには好意的に受け入れられていない。(artnet)
https://news.artnet.com/art-world/palacio-whiteashing-basquiat-studio-2358172
ニューヨーク近代美術館(MoMA))は、大人の入場料を30ドル(約4,400円)に値上げし、グッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館、SFMOMA、フィラデルフィア美術館などの他の美術館と並んで、米国で最も高価な美術館の一つとなる。この変更は10月16日に発効する予定だ。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/moma-raises-admission-prices-1234679553
ガブリエル “ココ” シャネルによるアイコニックなファッションの古典やその他多くの作品と、この有名なフランス人デザイナーの人生に特化した大規模な展示会がロンドン、ビクトリア&アルバート美術館で開催されている。初めて展示されるものを含む約200の衣装を集め、1910年のパリの帽子屋ブティックのオープンから1971年の最後のコレクションまでのシャネルの長いキャリアを図示したものになっている。(The Associated Press)
https://apnews.com/article/va-coco-chanel-exhibition-0e4e0c7669a99fbbe1628ef830049a6e
サザビーズが3月に102歳で亡くなった著名な芸術慈善家、故エミリー・フィッシャー・ランドーのコレクション出品が決定。これまでクリスティーズとサザビーズが委託品をめぐって争っていた。 この素晴らしいコレクションは、今年11月にニューヨークで開催される秋のオークションシーズンにおける初のシングルコレクターコレクションとなる。目玉となるのは、パブロ・ピカソの若き恋人マリー=テレーズ・ウォルターを描いた1932年の肖像画「ファム・ア・ラ・モントル(時計を持つ女)」で、その額は「1億2000万ドル(約177億円)を超える」と推定されているという。(artnet)
https://news.artnet.com/market/sothebys-will-sell-the-500-million-collection-of-the-late-art-patron-emily-fisher-landau-the-markets-most-coveted-consignment-this-fall-2361799
先週ニューヨーク市で開催されたアートフェア「アーモリーウィーク2023」のベストアートワーク7選を紹介。今年のフェアでは絵画が中心だったが、絵画の長椅子からソーシャルリアリズムスタイルのミクストメディア作品まで、他のメディアでも傑出した作品が見られた。(artnet)
https://news.artnet.com/market/7-of-the-best-artworks-of-armory-week-2023-from-arresting-paintings-by-a-26-year-old-instragram-phenom-to-elevated-interpretations-of-outdoor-recliners-2360910
■海外アートフェア情報
FRIEZE ロンドン 10月11日(招待者のみ)・12-15日(一般公開)
https://www.frieze.com/fairs/frieze-london/visitor-information
Paris Plus パリ 10月18・19日(招待者のみ)・20-22日(一般公開)
https://parisplus.artbasel.com/visitor-information
著者
大胡 玄 (おおご げん)
大学卒業後
1998年 コーンズアンドカンパニーリミテッド
2004年 ニューヨーク大学教育学部スタジオアーツ写真専攻 修士課程修了
2004年 クリスティーズ(NY) 日本・韓国美術部門
2007年 クリスティーズ ジャパン
アジア現代アート及び NY・Londonのコンテンポラリーアート
個人コレクターを中心に美術品全般の出品/落札に携わる
2019年 株式会社アマナ ARTshelfプロジェクト
2021年 大胡アートアドバイザリー合同会社 設立