海外アートマーケットNews Picks!!:2026年2月前半

◼︎海外アートニュース

中東
第1回となるアート・バーゼル・カタールが開幕した。フェアはコンパクトで緻密な構成となっている。すべてのギャラリーが個展を開催し、ブースの設営にも厳しい制限を設けているため、見やすさが重視されているようだ。記事ではアート・バーゼル・カタールのおすすめブースを紹介する。(ARTnews)
https://www.artnews.com/list/art-news/news/the-best-booths-at-art-basel-qatar-1234772132/gray-torkwase-dyson

アート・バーゼル・カタールが2月3日のVIPデーに開幕した。87のギャラリーが参加する今回のフェアは、他のバーゼル・フェア(昨年のフラッグシップ・フェアは289のギャラリーが参加)と比べると規模ははるかに小さい。さらに、団体ブースが多数出展する他のバーゼル・フェアとは異なり、ソロアーティストによる「スペシャルプロジェクト」に特化している。記事ではアート・バーゼル・カタール2026ベストブース10をご紹介。(Artsy)
https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-10-best-booths-art-basel-qatar-2026

美術館
ジャージーシティに開設予定だったポンピドゥー・センターのサテライト美術館計画が正式に中止となったと、同市の市長が発表した。ポンピドゥー・センターの広報担当者も計画を中止したことを確認している。この美術館は、改修工事のため休館中のポンピドゥー・センターが運営する唯一の北米サテライトとなる予定だった。2021年に計画が発表された当初は、ジャーナルスクエアにある築109年の建物に58,000平方フィート(約5,300平方メートル)の美術館が建設される予定だったが、建設費用は2億ドルにも上るとわかり、州はプロジェクトへの資金拠出を中止し、計画は頓挫していた。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/centre-pompidous-new-jersey-museum-is-officially-dead-says-jersey-city-mayor-1234773145

展覧会
2026年に世界で開催される最も期待される美術館展覧会15選:
ヒューストンで開催されるユニークなフリーダ・カーロ回顧展から、ロンドンで開催されるトレイシー・エミンによる史上最大規模の回顧展までをご紹介。(Galerie Magazine)
https://galeriemagazine.com/most-anticipated-museum-exhibitions-around-the-world-in-2026/

オークション
2月5日にサザビーズのオールドマスターオークションに出品予定だった、イタリアのルネサンス期の画家アントネッロ・ダ・メッシーナによる両面パネル作品が直前に出品を取り下げられた。サザビーズはその後、この絵画がイタリア文化省によって1490万ドル(約22億8,000万円)で落札されたことを発表した。『*Ecce Homo and Saint Jerome in the Desert (*エッケ・ホモと砂漠の聖ヒエロニムス)』(1430年頃~1479年)は1000万ドルから1500万ドルの予想落札価格が付けられ、オークションの目玉として宣伝されていた。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/italian-culture-minister-antonello-da-messina-sothebys-1234772752

アートフェア
フリーズ・ニューヨークは6回目の開催となる2026年版に、65以上のギャラリーが出展することを発表した。出展者リストには、ガゴシアン、ハウザー&ワース、ペース・ギャラリー、デイヴィッド・ツヴィルナー、ホワイトキューブ、タデウス・ロパック、ヴィクトリア・ミロなど、世界有数のギャラリーが名を連ねている。会期は5月13日から17日までで、2026年ヴェネツィア・ビエンナーレの開幕日との重複を避けるため、例年よりも遅く5月中旬に開催される。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/market/frieze-new-york-2026-exhibitior-list-1234772766

美術館・事件
ルーブル美術館のチケット販売を狙った大規模な詐欺計画が発覚し、スキャンダルに悩まされてきた同美術館は推定1,000万ユーロ(約18億1,600万円)以上の損失に直面している。偽造チケットの販売とガイド付きツアーのオーバーブッキングを含むこの計画には美術館職員も関与しており、フランス当局は職員2名、ツアーガイド数名、そして計画を企てたとされる人物1名を含む9名を逮捕したと発表した。(ARTnews)
https://www.artnews.com/art-news/news/louvre-faces-e10m-loss-after-decades-long-ticket-fraud-busted-1234773447


著者

大胡 玄 (おおご げん)

大学卒業後
1998年 コーンズアンドカンパニーリミテッド
2004年 ニューヨーク大学教育学部スタジオアーツ写真専攻 修士課程修了
2004年 クリスティーズ(NY) 日本・韓国美術部門
2007年 クリスティーズ ジャパン
アジア現代アート及び NY・Londonのコンテンポラリーアート
個人コレクターを中心に美術品全般の出品/落札に携わる
2019年 株式会社アマナ ARTshelfプロジェクト
2021年 大胡アートアドバイザリー合同会社 設立