© 2009 Izumi Kato, Courtesy of the Artist

Izumi Kato | 加藤 泉
Untitled 2009
無題 2009
2009
194.0 x 130.3 cm
oil on canvas

国際的に活躍する日本を代表する現代アーティストの一人である加藤泉は、ミステリアスかつプリミティヴな生命力に満ちた「人体像」を表現します。彼が描く存在は、アフリカや東南アジアのプリミティヴな木彫り人形のようであり、男性とも女性とも区別のつかない幼児のような存在でもあります。また絵画と並行して2000年代からは木彫作品の制作も行なっており、現実の空間に現れた彼独特の人体像は圧倒的な存在感を放っています。

本作でも、その無表情かつ得体の知れない存在は不気味な雰囲気を放ちます。また両手に長く伸びた植物を握り私たち鑑賞者をじっと見つめるその眼差しは、個人を超越した生命の神秘について私たちに何かを語りかけているようにも見えます。

加藤は、2005年、村上隆キュレーションによりニューヨークで開催された「リトル・ボーイ:爆発する日本のサブカルチャー・アート」に出品、続いて2007年にヴェニス・ビエンナーレにも参加し、国際的な評価を確立しました。

(解説 & 翻訳:岩田 智哉)