©Tadashi Kawamata Photo.archives kamel mennour courtesy the artist and kamel mennour, Paris/London

Tadashi Kawamata | 川俣 正
Tree hut, Brugge no18
ツリーハウス、ブルージュ No.18
2016
210.0 x 465.0 x 25.0 cm
triptych, wooden model, metal sheet and paint

川俣正(b.1952)は、木材を用いた大型のインスタレーションの手法を主軸に制作するアーティストです。川俣の代表的な作品は、既存の建築物、街頭や公園などの公共空間に木材を用いた巨大な構造物を作り上げるものです。川俣の制作は一つの大きなプロジェクトとして立ち上がり、設計から完成までを公共機関や地域と協業しながらすすめていきます。川俣の計画から構築そして解体までのプロセスを表現とする、「ワークインプログレス」と呼ばれる手法を用います。一つのプロジェクトを通して生成される設計図やマケット、そして会議録や書簡までもが、作品として扱われます。

本作はベルギーのブルージュにて開催されたトリエンナーレブルージュ2015に川俣が出展した作品を、展示終了後に平面化したものです。ブルージュでは修道院の中庭に群生している樹木にツリーハウスを構築しました。この修道院の敷地内では私語が禁止されており、修道院へと向かう中庭は厳かな雰囲気につつまれています。来院者を修道院まで優しく導くように群生した樹木の雰囲気を再現するかのように、本作に描かれている樹木には鑑賞者を優しく包み込むように表現されているようです。

(解説:隅本 晋太朗 / 翻訳:辻 愛麻)