Courtesy of Peres Projects, Berlin, Photographed by: Matthias Kolb

Donna Huanca | ドナ・フアンカ
HANGISI
2017
285 x 190 cm
oil, acrylic and pigment on digital print

ボリビア系アメリカ人アーティストのドナ・フアンカは、人間の身体を支持体としたインスタレーションやパフォーマンスを通して、身体とその空間やアイデンティティとの関係を探求する作品を制作しています。また化粧は身体を支持体として描くことと同義ととらえ、パフォーマンスで直接肌に描いた塗料と同じもので平面作品を描きます。
鮮やかな青色が印象的な本作のタイトル《HANGISI》は、女性の足を彩る華やかなパンプスのブランドシリーズ名です。フアンカは身体にまとうものをテーマとすることで、身体の物質性を露呈させると同時に、人間が生まれながらにまとっている皮膚、そしてそれが規定する身体と空間、さらにはそれが隔てる自身と他者との境界についても私たちの考えを促します。こうした彼女のテーマの背景には、化粧や装飾という行為が他者や外部との関係を前提とする社会的な営みであることがあげられるでしょう。
現在はベルリンを拠点に活動する彼女は、カラフルなボディーペイントを施されたパフォーマー達が、絵画、彫刻、サウンド、そして演出で作り上げられたインスタレーションの中を歩き回る作品で有名です。
(解説:岩田 智哉)