Courtesy Peres Projects, Berlin

Bronwyn Katz | ブロンウィン・カッツ
//XA//XASEN(Ⅰ)(STUDY)
2019
185.0 x 135.0 x 40.0 cm
Salvaged bedspring and pot scrubs

南アフリカ出身の若手アーティストであるブロンウィン・カッツは、彫刻、インスタレーション、映像、パフォーマンスなどを取り入れた実践を行い、空間を生きた経験の場として捉えることで、記憶の集積としての土地というコンセプトに制作を通して取り組んでいます。

彼女の作品では使い古されたマットレスが繰り返し用いられており、本作でも同様に素材として使われています。古びたマットレスの中身を取り出し、フォームラバーや鉄のバネといった要素を再構成することで、彼女は実態を取り除かれたマットレスのゴーストを作り出します。このような方法で空の状態を描くことで、カッツは私たちの祖先の記憶から生きた部分を抽出します。また同時に、作家が土地のメタファーだと語るマットレスにこうした操作を加えることで、彼女の制作は失われた、もしくは破壊されたと思われていたものを再生する行為であるとも言えます。こうした彼女のミニマルで抽象的な表現は、多様な解釈に対して開かれています。

White CubeやPeres projectsでの個展に加え、パレ・ド・トーキョーやシドニー・ビエンナーレへの参加など、今後の活躍が期待されるアーティストです。

(解説 & 翻訳:岩田 智哉)