Born 1973 in Fukushima, Japan
Lives and works in Tokyo, Japan

大槻透は1973年福島県郡山市に生まれ、東京芸術大学で絵画を専攻。学生時代は当初、抽象表現主義に傾倒したが、中原淳一の画集に出会いスタイルを一変する。中原は、雑誌『それいゆ』などで女性読者たちに、戦後、ものの不足した時代でも、工夫して、おしゃれして心豊かにするライフスタイルを提案していた。その出会いから、女性をめぐるイメージとフラットなイラスト表現として、大槻作品が確立する。
さらに大槻は学生時代、技法材料研究室に籍を置き、中世キリスト教で聖人画に使われた黄金背景テンペラ技法を学ぶ。それをきっかけに自身の作品にも金箔を使い始め、さらに、ラインストーンなどの発色の強い装飾素材も使用する。こうして女性のイメージと、金の装飾性とがあいまって、現代日本版のクリムトのような彼独自の作風ができあがった。
本作《四季2010》は、卒業制作で完成させた《四季》を発展させたもの。4人の女性たちは春夏秋冬それぞれを表現しており、その女性たちは各季節と関連づけられたキャラクターとして描かれている。桜、ビキニ、ハロウィン、クリスマスそれぞれに華やぐ女性たちは、各々個性的でありながら、大槻以外の画家にはない共通する特徴を持っている。大槻は、モディリアーニや竹久夢二のように、女性がたくさん描かれていても、他の画家にはない共通した特徴をもちあわせている。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)

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