Born 1973 in Okinawa, Japan
Lives and works in New York, USA and Okinawa, Japan

照屋勇賢は、1973年沖縄に生まれる。1996年に多摩美術大学油絵科卒業の後、2001年ニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアルアーツ修士課程を修了し、現在でもニューヨークを拠点に活動している。2002年オールドリッチ現代美術館にて新人賞を受賞する。国内では横浜トリエンナーレ2005で注目され、世界各地の展覧会に作品を出品、国内外で評価を得てきた。紙袋やトイレットペーパーの芯、国旗や蝶のさなぎなど、既製品や身の回りにあるものを使って作品にすることで、本来の意味をずらしたメッセージを与えている。
ニューヨーク在住で沖縄出身である照屋は、その出自による特異性を制作に反映させることが多く、沖縄の紅型を用いた作品も発表しており、沖縄本土が抱える問題と固有の歴史、現地に生活する者の意識に根差したイメージを展開している。近年では映像作品を発表、アメリカ軍基地として閉鎖される土地を飛び越えて遊ぶ子どもの姿が映される。
代表作「告知-森」のシリーズでは、ファーストフード店の紙袋やブランドの紙バックに切り込みを入れ、紙袋の中に木のイメージをつくりだしている。袋の開き口から覗きこむと、小さいながらも精緻な木が立ち上がり、切り口から光が差し込んで木漏れ日のような淡い光に包まれる。こうして、日常品として消費される紙が、木から作られたものであることを思い起こさせるが、声高な警告というよりも、静かなメッセージを見る者に投げかけている。(岐阜県美術館 学芸員 西山恒彦、Gifu)